ものみの塔協会は各会衆に対して会計状況については適正な管理と報告を求めています。それに対して、ものみの塔協会は協会に寄せられた寄付がどこでどのように使われたのかに関して会衆側あるいは信者に報告することはありません。
知られざる寄付の使い道
2012年9月の奉仕会で王国会館支援(A)と巡回監督支援(B)のための寄付を募る決議が行われました。アメリカでは以下の計算値に基づき計算された金額が会衆の基金から協会に送金されることになりました。
これは日本円で換算すると年間一人当たり、572円+736円=1,308円の寄付額になります。(これはアメリカの例です)
ではこの取り決めで集められた寄付金はどのように使用されているのでしょうか?
「王国会館援助の取り決めは自然災害や火事、湿気による損傷、破損被害そして王国会館での事故に関連する出費をまかなうためのものです」(2012年9月1日の協会からの手紙 日本は遅れて適用)
目的がこのように説明されているものの、どのような場所でどのように使われたのかの会計報告は寄付をした人々には開示されていません。ですから次にあげる実例はあまり知られていないことです。
この資料はテキサス州・カリフォルニア州の王国会館支援の基金がどのように使われたのかを示す報告書です。これは裁判資料として提出が求められたために開示されたものです。(Secrets of Pedophilia in an American Religion – Barbara Anderson)
王国会館支援要請 1996-2003年
(サイズを小さくするために原本の余白をカットしています)
この表の中ほどから下に次の項目があるのがわかります。
Elder misconduct Red Bluff Cong, CA $50,000.
これは「長老の不祥事」という請求理由で「レッドブラフ会衆」に「$50,000(約600万円)」が支払われていることを意味しています。このレッドブラフ会衆の長老の不祥事とは何でしょうか?
これはNBCニュースでも取り上げられましたが、レッドブラフ会衆の主催監督であったジェームズ・ヘンダーソンが繰り返し子供たちに性的虐待を繰り返した事件と関係しています。
この長老の不祥事に対する示談交渉は秘密裏に行われましたが、示談成立に王国会館のための基金が使われていたということは寄付をした信者に知らされることはありませんでした。
当時は王国会館の基金制度は任意の加入でした。災害などで王国会館が使えなくなるのを防ぐために会衆の判断でこの保険制度に加入することになっていました。ところが長老の不祥事が生じたレッドブラフ会衆は、この制度に加入していませんでした。 通常の保険制度であれば、この件は保険支払いからは除外され、「長老の不祥事」の賠償のために新たな寄付を募る必要があると考えることができます。しかし協会は静かにこの不祥事を片付けるために王国会館基金を使って支払いが行われるようにしました。
参考資料:Secrets of Pedophilia in an American Religion – Barbara Anderson
http://watchtowerdocuments.com/documents/Secrets_Commentary_Version_2.pdf
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