エホバの証人の中には、ものみの塔協会から生活費の支給を受けながら毎月140時間を奉仕活動に費やす特別開拓者がいます。1990年代に1200人近くにのぼった特別開拓者は1996年に半数以上の削減が行われました。
日本支部はこの削減が行われた理由について以下のような説明を掲載しました。
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特別開拓者たちが示したすばらしい認識
アフリカや東ヨーロッパ諸国などの必要を満たすために「協会の世界的な業のための寄付」を優先的に用いるという統治体の方針が知らされて以来,日本中の兄弟たちから非常にすばらしい反応が得られています。
その中には,大勢の特別開拓者たちが含まれています。正規開拓奉仕へ移る機会があることを協会から手紙で知らされた結果,これまでに600人以上の兄弟姉妹たちが,自発的に特別開拓奉仕を離れて自活しながら開拓奉仕を行なう意向を協会に知らせてきました。―使徒 20:33‐35。
上記の説明からすると、日本の特別開拓者たちに、支部から立場を自発的に降りて正規開拓者として自活しながら開拓奉仕を行うようにとの要請の手紙が送られていたということがわかります。
この状況を推測すると幾つかの疑問が生じます。まず多くの特別開拓者はそれなりの年齢に達しているはずです。過疎地の会衆に任命されている場合、その地で自活しながら開拓奉仕を続けることがどれほど大変なことかは想像にかたくありません。仕事先が確保できる都会の地に任命されている場合でも、家賃の支払いに困難な状況が生じるでしょう。協会はそのような自発的な奉仕者の老後の生活についてはどのように考えているのでしょうか?年金を受給できるように援助がなされていたのでしょうか?
上記のグラフを見ると1996年以降に大幅な削減が行われてから、10年間に新たに100名以上の特別開拓者が任命されていることがわかります。代わりに若い奉仕者が新たに任命されたのでしょうか?その点での説明は見つけることはできませんでした。
表:1996年の特別開拓者の減少
月 | 人数 |
1996年1月 | 1,147 |
1996年2月 | 1,154 |
1996年3月 | 1,134 |
1996年4月 | 1,086 |
1996年5月 | 966 |
1996年6月 | 830 |
1996年7月 | 711 |
1996年8月 | — |
1996年9月 | 462 |
1996年10月 | 516 |
1996年11月 | 500 |
1996年12月 | 478 |
記事の終わり
匿名
いや〜大変ですよ。ハシゴを外されたみたい!