アメリカを拠点とするピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)が2007年と2014年に全米で行われた宗教動向調査の結果を発表しました。これにより様々な宗教の7年間の動向を理解することができます。さまざまな宗派を対象に行われた調査の結果は以下のPDF資料から見ることができます。
資料:http://www.pewforum.org/files/2015/05/Appendix-D-Detailed-Tables.pdf
この記事の中では調査の中の二つの項目のみ取り上げます。
以下の調査結果をご覧いただけるとわかりますが、この7年の間でエホバの証人の会衆の中の男女比と年齢比に大きな変化が現れています。7年で男性の比率が減り、若い世代の比率が減り、女性の比率が増え、高齢者の比率が増えているのがわかります。若い世代が宗教組織から離れていく傾向は他の宗教でも見られていますが、エホバの証人は他の宗派に比べても若者の会衆離れが進んでいると言えます。
宗教組織内の男女比
エホバの証人 2007年(アメリカ)
男性:40%
女性:60%
エホバの証人 2014年(アメリカ)
男性:35%
女性:65%
上記のように男女比がわずか7年で男性割合が5%減り、逆に女性割合は5%多くなる結果になっています。7年で男性の割合がここまで減っている宗派は他にありません。
年齢比率(年代比率)
エホバの証人 2007年(アメリカ)
18-29歳:21%
30-49歳:39%
50-64歳:25%
65歳以上:14%
エホバの証人 2014年(アメリカ)
18-29歳:15%
30-49歳:34%
50-64歳:29%
65歳以上:23%
上記の通り、この7年で会衆の29歳以下の若者の割合が21%から15%へと減っています。逆に50歳以上の層がここ7年で著しく増えています。この点でエホバの証人は他の宗派以上に高齢化が進んでいることがわかります。
記事の終わり
モモキチ
貴殿ご紹介の資料を使って、ブログ記事を書かせていただいております。今のところ、女性信者の結婚が難しいことや、アメリカでは白人伝道者(年1万人ほど)が減少し、ラティーノ(ヒスパニック)伝道者が(年1.8万人)増加していることなどが見えてきました。
今後、収入や学歴なども見えるかしていこうと思っています。
良い資料を紹介してくださってありがとうございました。
caleb
モモキチさん
ご連絡ありがとうございます。
グラフとか出されてとてもわかりやすく統計資料を出してくださってありがとうございます。
せっかくなのでリンクさせていただきます。
http://ameblo.jp/momokichi2014/entry-12181590416.html
momokichi2014
カレブ様
リンクありがとうございます。
Pew Reserch Centerがどういうものか知りませんでしたが、かなり信頼されている資料なのですね。今日調べものをしていたら内閣府のHP「2015年上半期 世界経済報告」の中で使用されていたのを見つけました。
http://www5.cao.go.jp/j-j/sekai_chouryuu/sh15-01/s1_15_2_1.html
良い資料のご紹介に再度感謝です。