エホバの証人の伝道者が2014年度に減少した国の上位10

国名 前年度
伝道者数
今年度
伝道者数
増加人数 伝道時間合計 バプテスマ
人数
出生率
1 他の30の国や地域 34,485 33,372 -1,113 15,993,016 1,836
2 ポーランド 123,278 122,381 -897 20,439,749 2,089 1.27
3 日本 215,966 215,294 -672 82,530,612 2,435 1.27
4 ポルトガル 48,843 48,706 -137 10,377,198 1,210 1.38
5 ギリシャ 28,804 28,677 -127 6,848,888 649 1.38
6 クロアチア 5,509 5,412 -97 1,204,236 93 1.42
7 ハンガリー 22,526 22,444 -82 4,795,462 630 1.35
8 キューバ 95,656 95,592 -64 20,767,619 2,987 1.5
9 フィンランド 18,643 18,588 -55 3,273,347 236 1.83
10 プエルトリコ 25,752 25,709 -43 6,031,411 610 1.83

 

エホバの証人が減少した最大の国はポーランドで、続いて日本、ポルトガル、ギリシャが続いています。

これらの国の伝道時間合計を見ると、伝道に費やされる時間が少ないわけでは決してありません。

これら上位に来ている国の特徴を調べてみると、どれも出生率が極めて低い国であることがわかります。これらの国々では女性一人が生む子供の数が少なく、少子化が進んでいる国ということになります。

参考資料:国の合計特殊出生率順リスト(Wikipedia)

平均的な家庭との差は不明ですが、エホバの証人の家庭でも、それらの国では子供を産む比率が少ないことが考えられます。

つまり、これらの表は少子化が進んでいる国ではエホバの証人の増加が著しく少ない、あるいは減少しているということを示しています。

この事実は エホバの証人の子供たちが増加を支える点で役割が大きいことを示していると思います。

続いて、以下は増加が大きかった国の一覧です。

 

エホバの証人が2014年度に増加した上位の国

国名 前年度
伝道者数
今年度
伝道者数
増加人数 時間合計 バプテスマ
人数
出生率
1 メキシコ 777,429 802,903 25,474 202,857,069 27,701 2.21
2 アメリカ合衆国 1,167,723 1,186,598 18,875 274,164,941 36,064 2.09
3 ブラジル 748,940 767,449 18,509 170,475,134 29,870 1.9
4 ナイジェリア 320,589 329,757 9,168 71,862,362 13,307 5.32
5 アンゴラ 94,182 102,753 8,571 28,709,394 7,025 5.79
6 ザンビア 160,211 168,693 8,482 34,221,669 5,299 5.87
7 ガーナ 113,392 119,199 5,807 29,437,338 6,257 4.31
8 コンゴ 174,687 180,343 5,656 44,544,518 11,052 6.07
9 ヴェネズエラ 129,284 134,913 5,629 41,045,125 7,261 2.55
10 フィリピン 185,387 190,930 5,543 46,480,898 9,069 3.11
11 コロンビア 157,395 161,876 4,481 40,758,876 7,614 2.45
12 南アフリカ 91,848 95,369 3,521 21,913,583 4,512 2.55
13 ペルー 114,153 117,211 3,058 39,126,476 5,349 2.6
14 エクアドル 79,566 82,547 2,981 23,592,416 2,999 2.58

これらの国は単純に増加人数の合計から順位を並べ替えているため、その多くはもともとエホバの証人人口が多い国々が並んでいます。しかしやはり出生率は比較的高い国が並んでいることがわかります。

上記に含まれていない国でも出生率の高いアフリカの国々では目立った増加率を保っています。

それに加えて、多くの増加を見ている国にはカトリックの国が圧倒的に多いことも目立っています。

さらに表からは外れていますが増加が目立っている国にはイギリスやフランスのように移民を積極的に受け入れている国も含まれていました。これは異国に移住してコミュニティーを必要としている環境の人が、エホバの証人の訪問を受け入れて増加に寄与しているという点も推察できます。

エホバの証人の伝道活動が公式に禁じられている国々である「他の30の国や地域」では減少しているのに対し、比較的改宗者を生み出しやすいカトリックの国やエホバの証人の二世が多く生み出される出生率の高い国での増加が多いという事実から何を感じるでしょうか?

エホバの証人は神の導きの下に戸別伝道により公平に思想を伝えてハルマゲドンで救われる人々が集められていると考えるかもしれません。しかし数字を分析する限り、「選ばれた人々」はもっと人間的な要因と関係しており、増加も改宗者を生み出しやすい環境や家族関係などの要素にかなり依存しているという点が見えてきます。

これらの事実は、公平な神が間もなくハルマゲドンでエホバの証人の信者以外の人々(ものみの塔では「邪悪な人々」)を滅ぼされるというエホバの証人の教義との不協和を生み出すものとなっています。

 

記事の終わり