「これらのすべての事が起こるまで,この世代は決して過ぎ去りません」(マタイ24:34)…それは,しるしが1914年に明らかになり始める時に生きている油そそがれた者たちの生涯と,大患難の始まりを見る油そそがれた者たちの生涯とが重なる,という意味であったようです。

ジョン・バー – 2009年10月3日の年次総会にて

2009年10月3日に開かれたものみの塔協会の年次総会(宗教法人の会合)において96歳の統治体の成員ジョン・バーは上のように語り、1914年から二つの重なる世代という限られた期間の間に世界の終りが到来する可能性について言及しました。ジョン・バーは上記の言葉を二回繰り返して読み上げました。

2009年の年次総会のジョン・バーの言葉を聞いた聴衆は、バーの言っていることの意味がわからなかったかもしれません。聖書的な根拠が何も語られることなく説明されたこの見解は半年後のものみの塔誌に掲載され、統治体が本気で1914年から二つの世代のうちに世界が滅びると期待していることが明らかになりました。(塔10 4/15 10ページ 及び 塔10 6/15 3–5ページ)

義人たちは太陽のように明るく輝く

年次総会で話された世代に関する話には主題が付けられていました。それは「義人たちは太陽のように明るく輝く」というもので、マルコ 13:43に基づくものでした。統治体が出す新しい見解はしばしば「新しい光」と呼ばれます。統治体は新しい世代に関する見解が信者をいっそう輝かせることができるという自信があるのでしょう。

日ごとに聖書を調べる(2012年4月15日)では、この新しい見解に言及し、「解き明かされた点に歩調を合わせ,聖霊の導きに従う」ことが勧められています。統治体はこの見解に聖霊の導きを感じているようです。

 

補足:二つの重なる世代の長さについて

二つの重なる世代は具体的にどのくらいの長さになるのでしょうか? 1914年の時点で「油そそがれた者」であると公言していた人物に1913年にバプテスマを受けていたF.W.フランズがいます。フレデリック・フランズは1992年に亡くなっています。彼が高齢で亡くなっていることを考えると、1914年の油そそがれた者の第一の世代は1992年には終了していると考えることができます。仮に1992年の時点で18歳の青年が「油そそがれ」、100歳まで生きたとすれば「この世代」は西暦2074年まで延長することが可能です。

「この世代」の厳密な長さは分かりませんが,それには生涯の重なるその二つのグループが含まれます。油そそがれた者たちの年齢は様々ですが,その世代を成す二つのグループの人々は,終わりの日の一部の期間,同時に存在します。ですから,1914年以降しるしが明らかになった時にそれを識別した,年上の油そそがれた者たちと同じ時代に生きる年下の油そそがれた者たちすべてが,大患難の始まるまでに亡くなる,ということはないでしょう。これは実に心強いことです。

塔10 6/15 3–5ページ

 

日ごとに聖書を調べる 2012年4月15日,日曜日

これらのすべての事が起こるまで,この世代は決して過ぎ去りません。―マタ 24:34

「この世代」がどれほどの年月に及ぶのか厳密に算定することはできませんが,「世代」という表現について幾つかの事柄を念頭に置くのは賢明なことです。この語は普通,ある特定の時代に生涯が重なる様々な年齢層の人々を指し,その世代は極端に長いものではなく,必ず終わりを迎えます。(出 1:6)では,「この世代」についてのイエスの言葉をどのように理解すべきでしょうか。それは,しるしが1914年に明らかになり始める時に生きている油そそがれた者たちの生涯と,大患難の始まりを見る油そそがれた者たちの生涯とが重なる,という意味であったようです。その世代には始まりがあり,もちろん終わりもあります。しるしの様々な面が成就していることは,大患難が近づいていることをはっきりと示しています。あなたも,時の緊急性を常に意識してずっと見張っているなら,解き明かされた点に歩調を合わせ,聖霊の導きに従っている,と言えます。―マル 13:37塔10 4/15 2:13,14

 

記事の終わり