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#76 2018年09月07日 05:40:11

akame
ゲストユーザー

Re: 人生の一駒

「すずめのかあさん」

子どもが
子すずめ
つかまえた。

その子の
かあさん
わらってた。

すずめの
かあさん
それみてた。

お屋根で
鳴かずに
それ見てた。

     金子みすゞ


*本当に悲しい時には声さえ出ない、
そして、だれもそれに気づかない。

昔、子すずめを拾い
餌を与え、手乗りにして遊んだり
したことを思い出す。

親が見放したと
思いながら、
精一杯の愛情を注いだ。
餌の捕り方さえ教えられない
その残酷さを考えずに。

大義や善意を吹聴し、時に
「仲間」から称賛を得るも
その実、
足元の偽善や冷酷さ、
悲しみには無頓着なことがある。





https://youtu.be/CthR6y8LR9E

#77 2018年09月22日 09:47:19

akame
ゲストユーザー

Re: 人生の一駒

中秋節に寄せて



『叱られる兄さん』


兄さんが叱られるので、
さっきから私はここで、
袖無の紅い小紐を、
結んだり、といたりしている。

それだのに、裏の原では、
さっきから城取りしてる、
ときどき鳶もないている。



『くれがた』


兄さん
口笛
ふき出した。

わたしは
袂を
かんでゐた。

兄さん
口笛
すぐやめた。

表に
こっそり
夜がきた。



*何気ない日常に
人生の根幹が埋もれている

どれほど坑えど
月影の如く陰り
陽光の如く
また煌めく命

狂わしく
愛しいほど
それは確実に
時の渦に包まれていく





https://youtu.be/snlH2FqAp-o


https://youtu.be/TD08npkZfWA

#78 2018年10月12日 06:52:56

akame
ゲストユーザー

Re: 人生の一駒

「肩車」

人前でよく
その影に隠れたものです。

貴方の前では
心置きなく
泣いたり笑ったりできました。

その大きな肩に乗ると
急に地面が遠ざかり、
怖くて
うれしくて
しがみつきました。

しかしそれも随分
昔のことになりました。

時代遅れだ
野暮だと批判し、
その純朴さを笑い、
能書きを覚え
大人を装い、
あれから
擦れっ枯らしの日々でした。

そして今、
これほど小さくしぼんだ
貴方の背中を見て
私はただの子供に帰ります。

父さん、
もう一度肩車をしてください。





https://youtu.be/CewhQcJjMdw

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