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#1 2014年09月24日 15:29:01

ラハム
メンバー

不正確な引用文献に関するものみの塔の詭弁…

2011年年鑑に記述されたものみの塔の詭弁をお読みになったことがあるでしょうか。
Web検索をすると多少はコメントを見ることができましたが、
わたしなりの考えを述べてみます。
以下、引用です。

『すべてのことについて正確にそのあとをたどる』

イエスは,忠実な奴隷が思慮を働かせつつ,その召使いたちに『時に応じて食物を』与えると言われました。こうしてキリストは,「食物」を備える人が信仰の家の者たちに霊的食物を提供する際に良心的であり,慎重で,識別力を働かせることを示しました。―マタ 24:45‐47。

現代において,キリストの油そそがれた兄弟たちはニューヨークのブルックリンにある執筆部門を用いて,雑誌,ブロシュアー,書籍その他の印刷物や,電子的な手段で霊的情報を提供しています。文字どおりの食物と同じように,霊的食物も提供する際に十分な準備が必要です。聖霊に導かれた聖書筆者たちも,記録する情報が入念に調査され正確であることを確認しました。例えばルカは,多くの目撃証人と話をし,「すべてのことについて始めから正確にそのあとをたどり」ました。―ルカ 1:1‐4。

執筆部門は『すべてのことについて正確にそのあとをたどる』という型に倣っています。とはいえ,信頼できる情報はどこから得られるのでしょうか。インターネットは便利で,すぐに大量の情報にアクセスできますが,執筆部門で調査をする人は,ブログや,匿名の人もしくは専門的な資格を持たない人が作った典拠の乏しいウェブサイトは使いません。例えば,インターネット上の百科事典「ウィキペディア」(英語)は,その事典の記事の中にも,「重大な誤りや偏った内容や悪意ある編集がなされている」ものがあると警告し,「利用者はこの点に留意すべきである」としています。そのため,執筆部門は標準的な参考文献や,定評ある専門家による記事,さらには信頼の置ける出版社が発行する書籍を参照するようにしています。

執筆部門の中にも図書室があり,広範な内容を扱った多くの書籍が収蔵されています。さらに,執筆部門で調査をする人は近くの公共図書館や大学図書館を利用します。また,図書館の相互貸し出しによって専門的な資料を入手することもできます。調査をする人が使う,ある大きな大学図書館は,書籍約500万冊,定期刊行物5万8,000種類,マイクロフィルム540万点を保有しています。それに加えて,非常に多くのデータベースに接続できるようにもなっています。執筆部門にはまた,記事の切り抜きや経験や歴史的な情報が大量に収められ,それらは地元や世界じゅうの支部から寄せられる情報に基づいて随時更新されます。

もとより伝道の書 12章12節に述べられているように,『多くの書物を作ることには終わりがありません』。定評ある筋から得られる情報にも誤りが入り込むことがあり得ます。では,執筆部門はどのようにして情報の質や正確さや信頼性を確かめているのでしょうか。

例えば,「生命―どこから?」のブロシュアーには,クモの糸を地球上の極めて強い素材とする陳述があります。それは次のようなものです。「牽引糸で出来たクモの巣をサッカー場の大きさに拡大したとすると,糸の太さが約1㌢,糸の間隔が約4㌢になり,飛んでいるジャンボジェット機を止められるほどです」。この陳述は定評ある科学誌から取られたものですが,元の情報はその雑誌以外のところから出ており,しかもその情報にはあいまいな部分がありました。そのため,元の陳述の出どころである研究者と連絡を取り,当人がどのようにしてその結論に達したのかを確かめる必要がありました。執筆部門で調査をする人はさらに,サッカー場の大きさほどのクモの巣がジャンボジェット機にどんな作用をするかを自分たちで計算する方法を調べ,そのために必要な情報を得なければなりませんでした。多くの時間をかけて調査し,緻密な計算をした末,この驚くべき情報が正確であることをようやく確認できたのです。

しかし時には,定評ある筋から来たと思える情報でも,詳細な点の十分な裏づけが得られない場合があります。例を挙げましょう。ガンジーがアーシュラマ(僧院)の中でアーウィン卿に語ったとされる,次の言葉がこれまで引用されてきました。「あなたの国とわたしの国が,この山上の垂訓の中でキリストが述べた教えについて意見の一致を見るならば,わたしたちの二国の問題のみならず全世界の問題をも解決することになるでしょう」。ところが,この陳述について詳しく調査した結果,アーウィン卿がガンジーの僧院を訪ねたという裏づけは得られませんでした。そのため,ガンジーがいつ,どこでこの言葉を語ったのか,またそもそもガンジーの言葉なのかという疑問が生じました。その結果,わたしたちの出版物では,この引用文は用いなくなりました。

アイザック・ニュートン卿と太陽系の模型についての話も,お読みになったことがあるかもしれません。その話によれば,ニュートンのもとを訪れた無神論者は模型を見て「だれが作ったのかね」と尋ねました。ニュートンが,「だれが作ったのでもない」と答えると,無神論者は,「君はきっと,わたしのことをばか者だと考えているのだろう」と言いました。するとニュートンは,この単なる模型は,はるかに壮大な太陽系に設計者や製作者がいたに違いないことの証明になる,とその無神論者に語ったとされています。この記述は心を動かすものではありますが,そのやり取りが実際にあったことを証明する歴史資料はなく,ニュートンについて研究する学者や伝記作家も裏づけとなるものを提示していません。興味深いことに,このやり取りに触れた最も古い資料は1800年代初めのものであり,ニュートンではなく,ドイツの学者アタナシウス・キルヒャーの名を挙げています。そのため,執筆部門はもはやこの記述を出版物では用いていません。

時には,ささいな陳述でも,正確さを確かめるために付加的な調査が必要になります。例えば,ある兄弟がライフ・ストーリーの中で,自分は1915年にチェコスロバキアで生まれた,と述べたとします。しかし,チェコスロバキアが存在するようになったのは1918年になってからのことです。では,この兄弟はどの国で生まれたのでしょうか。この問いの答えを得るために,古い地図や歴史的な記録を確かめなければならないこともあります。さらに,ある兄弟が経験談の中で,自分はある日付にサンフランシスコでバプテスマを受けた,と述べたとします。しかし,注意深く調べてみると,その都市でその日には大会が開かれていなかったことが判明するかもしれません。こうした食い違いはどのように正せるのでしょうか。個々の人の記憶はあいまいになることがあります。兄弟が,バプテスマを受けた場所を取り違えることはないにしても,その日付を正確には思い出せないということはあり得ます。詳細な点が正確かどうかは,他のいろいろな情報源との照合によってたいてい確認できるものです。

まとめとして,執筆部門はいつも正確で事実に即した資料だけを用いることに努めており,ささいに思える詳細な点も確認しています。その結果,「忠実で思慮深い奴隷」は「真理の神」エホバの誉れとなる霊的食物を継続的に供給できるのです。―詩 31:5。

-引用はここまで。

この記述は年鑑の9ページあたりから出現しています(現物も所持しています)。
ここでわたしがよく覚えているのはガンジーとニュートンが語ったとされている言葉です。
ガンジーの言葉は「見よ!わたしはすべてのものを新しくする」というブロシュアー、
あるいは古いものではわら半紙版の小冊子で頻回に引用されていました。

さて、ニュートンの言葉ですが、これをご存知の方は少ないかもしれません。
しかしながら、わたしは研究生時代の初期、これらを読み強く感動しましたので、
記述されている出版物をはっきり思い出せました。
思い起こせば、これらの言葉を読んでものみの塔の聖書解釈に信仰を持ったのだと思います。

この記述は日本語版1968年発行「進化と創造-人間はどちらの結果ですか?」という
ポケット版の書籍、38から39ページにあったものです。もっともほかにもあるかもしれません。
1960年代の出版物ですから、ワッチタワーライブラリーには収録されていないでしょう。
そこでスキャンした画像を見ていただきたいと思いました。
ただ、わたしはリンク先を表示するという書き込みが初めてですから、
正確にできないかもしれません。
閲覧可能であったかどうか、ご覧になってこの書き込みで知らせていただけると助かります。
今回は書籍の表紙だけ試してみます。

https://onedrive.live.com/redir?resid=B … 7&authkey=!
AMG23Feq9ZnT6I4&v=3&ithint=photo%2cjpg

このことについては何回かに分けて書き込もうと思っています。

オフライン

#2 2014年09月24日 16:26:10

サタンの僕
メンバー

Re: 不正確な引用文献に関するものみの塔の詭弁…

ラハムさん
Onedriveの本のスキャンしたもの、鮮明に読めますよ。
続き期待します。

ところで、ものみの塔の記事のなかで科学に関するものは、どうしてこうもいい加減なものばかりなんでしょうか。
(まぁ、すべていい加減ですが・・・)
呆れてしまいます。
蜘蛛の巣をサッカーコート大に拡大するなんて、意味あることだと思うのでしょうか?
太さが1センチの蜘蛛の糸が作れると思っているのでしょうか?
宗教は医学や科学に口出ししてはいけないと思います。

オフライン

#3 2014年09月24日 18:57:52

ラハム
メンバー

Re: 不正確な引用文献に関するものみの塔の詭弁…

サタンの僕さん、早速のご返答ありがとうございます。
はじめてのことですから、ひやひやしながらやっています。
ものみの塔がえせ科学を用いるのは高校時代に
その書籍を読んで、信仰にはまり込んだわたしのような人が
少なからず存在するからでしょう。
そのときの、
わたしに必要だったからだというJWでない友人もいました。
悲しい現実ですね。
続きは体調と相談しながらゆっくり書かせていただきます。

オフライン

#4 2014年09月25日 13:13:59

yukahena
メンバー

Re: 不正確な引用文献に関するものみの塔の詭弁…

科学的に都合が良い情報は持論を有利に展開するために悪用し、科学と聖書が相反する都合が悪い部分は神の奇跡ですませるのですからJWは度し難いですね。

オフライン

#5 2014年09月26日 15:05:51

ラハム
メンバー

Re: 不正確な引用文献に関するものみの塔の詭弁…

皆さんのコメントに感謝します。
蜘蛛の巣をサッカー競技場の大きさにはできないだろうと思います。
蜘蛛は蜘蛛自身の大きさで自らを支えるように糸を出していると思います。
高さ一メートルの豆腐を作ろうとすると豆腐自体の重さで
壊れてしまうといわれていますので、計算上は拡大することができても、
実際上は作ることが不可能なものはいくらでもあるでしょうね。
無意味な話題で人を欺かないでほしいと思いました。
人間の観点からは奇跡であっても、神には当然の結果でしょうから、
それを大げさに取り上げないことも必要かもしれません。

さて、今回は「進化と創造-人間はどちらの結果ですか」の
発行者の言葉と目次、38と39ページ、資料に一覧表をご紹介します。

発行者の言葉と目次 http://1drv.ms/1rkGc7L
38と39ページ    http://1drv.ms/1t1grYc
資料の一覧     http://1drv.ms/1t1gvXZ

リンク先を縮めて設定してみました。
お手数ですが、皆さんのパソコンで表示できるかどうかを
知らせてくださるとうれしいです。
はじめてのことが多いので、ぜひお願いいたします。

さて、わたしが2011年年鑑の記事と直接引用されている書籍を読み比べた感想ですが、
年間執筆者は実際書籍を読んでいるのだろうかというものです。
年鑑では「この記述は心を動かすものではありますが,
そのやり取りが実際にあったことを証明する歴史資料はなく,
ニュートンについて研究する学者や伝記作家も裏づけとなるものを提示していません」
となっています。でも、直接書籍を見ると39ページの終わりの方に
資料番号61がつけられており、61を資料集で確認すると「ミネソタ工芸」1957年10月号と
なって記事の出所が明らかになっています。
また、気になったのでWeb検索すると同じ記事が紹介されていました。
http://www2.biglobe.ne.jp/~remnant/kagaku02.htm
双方とも同じ「ミネソタ工芸」からの引用であることが示されています。

ミネソタ工芸はどこから出版されているのかわかりませんが、
ミネソタ大学の名前ぐらいは聞いたことがありますので、
書籍を読むときは由緒ある出版物だろうと思ってしまいます。
書籍は英文が1967年ですから、ほぼ50年近くたってから
その記述が信頼できないものだったというのはまったくおかしいと言わざるを得ません。
それを用いて、組織がよく調査しているので、組織の調査と霊的食物は
健全なものであるとはよく言えたものだと思います。

もし、組織がささいな事柄まで詳細な点を確認しているというのであれば、
出所が不明な話は掲載しなくて済んだはずです。
その、出所不明な話を掲載した誤りを認めようともせず、
組織の調査が信頼でき、忠実で思慮深い奴隷は「真理の神」エホバの
誉れとなる霊的食物を継続的に供給できるのです、
などと恥ずかしげもなくよく言えるなあ、というのが正直な気持ちです。
事実をすり替えているのではないでしょうか。

最近つくづく思います。自称「忠実で思慮深い奴隷は」
「不」忠実で、思慮「浅はか」な奴隷に格下げ、名称を変更するべきだと…。

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