#26 2015年07月26日 19:56:36
- sk
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Re: 70人訳について
こんばんは、ガリレオ兄弟
"ホワッ"といきましょうか。
使徒ヤコブは、悪霊たちが信じていることを引用して論議を展開しています。
ヤコブ 2:19
19 あなたは,ただひとりの神がおられることを信じているというのですね。なるほどそれはりっぱです。ですが,悪霊たちも信じておののいているのです。
使徒パウロは、ある人々が主張する偽りを用いて論議を展開しています。
ローマ 3:8
8 そして[なぜ],わたしたちが言いがかりを受け,わたしたちがそう唱えているとある人たちが言うとおり,「良いことが来るように悪いことをしよう」と[言わ]ないのですか。そうした[人たち]に対する裁きは正当なものです。
これとは対照的に、聖書以外の文献、人々の語った真実の情報も沢山活用されています。
真実であれ、偽りであれ、霊感の論議を支えるパーツであり、その一コマで悩む人の思いがおかしいと思います。
疑う口実を求めているなら、それはその人の思考であり、わたしのものではありません。
聖書は多くの書物からの引用を含んでいます。
エノクの書を特別視する必要はありません。
ポイントは、文献が霊感を受けているかどうかではなく、引用されている箇所が真理か、真実か、および霊感を受けて展開されている論議を支えるものであるかという点です。
ですから、融通のきかない義にすぎる見方は、真理や真実を把握する上で何の役にもたたないでしょう。
どこかのトピックで聖書に疑いを表明しているある人々が言うように、"ふわっと"真実を見極めたらいいですよ。
以下に霊感を受けた聖書筆者が引用している文献のいくつかのサンプルを列挙します。
創世記 5:1-2
1 これがアダムの歴史の書である。神はアダムを創造した日に,これを神に似た様にお造りになった。2 男性と女性にこれを創造された。そののち[神]は彼らを祝福し,その創造された日に彼らの名を“人”と呼ばれた。
(アダムは霊感を受けたと言えないでしょう。)
サムエル第二 1:18
18 ユダの子らは「弓」を教わるようにと言った。見よ,それはヤシャルの書に記されている。
民数記 21:14
14 そのために“エホバの戦い”の書にはこう述べられている。
「スファのワヘブとアルノンの奔流の谷,
サムエル第一 10:25
25 そこで,サムエルは王権に伴って当然受けるべきものについて民に話し,それを書に記して,エホバの前に納めた。それからサムエルは民を皆,それぞれ自分の家へ帰した。
歴代第一 27:24
24 ツェルヤの子ヨアブは数え始めたが,し終えなかった。このため,憤りがイスラエルに臨み,その数はダビデ王の時代の事績の記録には載らなかった。
歴代第一 29:29
29 王ダビデの事績は,最初のものも最後のものも,予見者サムエルの言葉,預言者ナタンの言葉,幻を見る者であるガドの言葉の中にまさしく記されている。
歴代第二 9:29
29 ソロモンのその他の事績は,最初のものも最後のものも,預言者ナタンの言葉,シロ人アヒヤの預言,ネバトの子ヤラベアムに関する幻を見る者であるイドの幻の記録に記されているではないか。
歴代第二 13:22
22 また,アビヤのその他の事績,すなわち彼の行ないと言葉は,預言者イドの注釈に記されている。
歴代第二 20:34
34 エホシャファトのその他の事績は,最初のものも最後のものも,まさしく,イスラエルの“王たちの書”に載せられたハナニの子エヒウの言葉の中に記されている。
歴代第二 24:27
27 彼の子ら,彼に対するおびただしい宣告および[まことの]神の家の土台を置くことについては,まさしく“王たちの書”の注釈に記されている。こうして,その子アマジヤが彼に代わって治めはじめた。
歴代第二 33:19
19 彼の祈り,その嘆願が聞き入れられたこと,そのすべての罪,その不忠実なこと,および彼がへりくだる前に高き所を築いて,聖木や彫像を立てた場所は,彼の幻を見る者たちの言葉にまさしく記されている。
エステル 2:23
23 そこで,この事が追及され,結局明らかにされたので,彼らふたりは杭に掛けられることになった。その後,このことは王の前でその時代の事績の書に書き記された。
エステル 6:1
1 その夜中,王の眠りは消失した。それゆえ,[王]はその時代の事績の記録の書を持って来るように言った。こうして,王の前でその朗読が行なわれることになった。
列王第一 11:41
41 ソロモンのその他の事績,彼の行なったすべてのこと,および彼の知恵は,ソロモンの事績の書に記されているではないか。
上記の文献の原本は存在しません。
エノクの書の原本も存在していないのと同じです。
現在あるエノクの書は西暦前3世紀のもので、それはエノクが生きていた時代のものではありません。
編集者 sk (2015年07月26日 20:00:26)
オフライン
#28 2015年07月28日 08:33:45
- silentlambs
- メンバー
Re: 70人訳について
ガリレオくんさん、skさん、はじめまして
私は「エノク書」を都市伝説フォルダに入れていました。
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tiak … enoch.html
この翻訳は正確でしょうか?
オフライン
#30 2015年08月03日 14:12:39
- ささらほーさら
- ゲストユーザー
Re: 70人訳について
ガリレオくんさん、こんにちは。
どうでもいい情報かもしれませんが、面白いと思ったので...
創世記で紹介されているエノクですが....
創世記4:17,18では、カインの息子として紹介されています(アダムから3代目)。
ところが
創世記5章では、セツの系列のアダムから7代目の子として紹介されています。
洞察を見ると、JWはこのエノクを別々の人として扱っています。
しかし、聖書学者は一般に、そのどちらも同じ人物とみています。
(確かに子孫のメトシェラ(メトシャエル)とレメクも同名です)
※これらも、創世記にみられる多くの重複記述のひとつとみることができますね。
そして、エノク書(全部の訳は手に入らなかったのですが)には
後に新約聖書に引用もしくは、その考えが取り入れらている記述が
とてもたくさん含まれていることがわかりました。
ユダ14,15以外に、例えばイエスの教えの中にも....。
エノク書の中では、
「万軍の主のみ名」に反する者が裁かれることや
選民や義なる者が天において祝福を受けることなどが(エノクの見た異象として)描かれています。
その者たちが、天の祝福された立場で「人の子」と共に食し、とこしえに彼と共に寝起きする....とか
「人の子」や「子羊」という表現も特徴的です。
もちろん、他の書物同様「寄せ集め」と思われますが、
これだから、70人訳には入っていたし、1世紀のクリスチャンも使っていたけど
ユダヤ人のラビたちが集まって(ユダヤ教の正典を)検討した時には省かれたのだと思いました。
ユダヤ教の信仰に天的な希望や天的メシアを入れる訳にはいかなかったのでしょうね。
全体的に見ると「ソロモンの歌」なんかよりずっと「クリスチャン的」な印象を受けます。