カリフォルニア上級裁判所 裁判資料

以下は2012年6月に出された陪審員裁判の評決内容です。

カリフォルニア上級裁判所 – アラメダ郡

匿名女性 対 ニューヨークものみの塔聖書冊子協会,その他

陪審員による評決


1.ジョナサン・ケンドリックはキャンディス・コンティに暴行しましたか?
はいX いいえ

2.ジョナサン・ケンドリックによる性的暴行はキャンディス・コンティを傷つける原因になりましたか?
はいX いいえ

3.ゲーリー・エイブラハムソンはものみの塔とノース・フリーモント会衆の代表として怠慢でしたか?
はいX いいえ

マイケル・クラークはものみの塔とノース・フリーモント会衆の代表として怠慢でしたか?
はいX いいえ

奉仕部門の長老たちは被告のものみの塔の代表として怠慢でしたか?
はいX いいえ

4.ゲーリー・エイブラハムソンはものみの塔とノース・フリーモント会衆の代表として原告のキャンディス・コンティを傷つける重要な要素となりましたか?
はいX いいえ

マイケル・クラークはものみの塔とノース・フリーモント会衆の代表として原告のキャンディス・コンティを傷つける重要な要素となりましたか?
はいX いいえ

ものみの塔の代表として奉仕部門の長老たちの怠慢は原告のキャンディス・コンティを傷つける重要な要素となりましたか?
はいX いいえ

5.原告のキャンディス・コンティが受けた損害は?

a. 将来必要なカウンセリングと治療に関して 130,000 ドル
b. 金銭的被害以外に関して 6,870,000 ドル
合計(a+b) 7,000,000 ドル

6.原告のキャンディス・コンティが受けた被害に対する責任の比率は?

ジョナサン・ケンドリック 60%
ニューヨーク州ものみの塔聖書冊子協会 27%
エホバの証人のノース・フリーモント会衆 13%
合計 100%

7.陪審員は被告ものみの塔の管理代表による過失を伴う怠慢が原告キャンディス・コンティを傷つける重要な要素になったという証拠を得ていますか?
はいX いいえ

署名:陪審員代表

日付:2012年6月13日

 

解説:この裁判では被告のジョナサン・ケンドリックに対してではなく,ものみの塔聖書冊子協会の責任がどのように問われるのかが注目されました。

続いて陪審員は,ものみの塔聖書冊子協会に対してのみ「懲罰的賠償金」を課します。懲罰的賠償金は時に莫大な額が算出される場合があるためその妥当性には賛否があるものの,訴訟における少額の賠償金では企業側の改善が見込めない現状があるため社会的な側面では一定の効果があると考えられます。
Wikipedia:懲罰的賠償金

この裁判で陪審員は原告側が求めた賠償金に対して1ドルを加算した額を裁定しました。これは同類の裁判内容ではアメリカ裁判史上最高額になります。

 

懲罰的賠償金の決定
我々陪審員はこの訴訟における以下の質問に回答します。

質問1:

あなたは懲罰的賠償金をニューヨークのものみの塔聖書冊子協会に対して課しますか?
はいX いいえ

もし答えが「はい」の場合,懲罰的賠償金の額はいくらですか?

21,000,001 ドル

日付 2012年6月14日

陪審員代表

原告コンティの弁護士リック・シモンズ

 

記事の終わり