以下はエホバの証人の公式サイト jw.org の中にある「エホバの証人について – よくある質問」の中に記されている説明です。「エホバの証人ではなくなった人を避けますか」という質問は、エホバの証人が「元信者」に対してどのような対応をしているのかを正確に知りたいと思っている人にとって関心のある話題の一つです。

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質問に対して最初の行で以下のように答えています。

エホバの証人ではなくなった人を避けますか」 公式サイトから

「バプテスマを受けてエホバの証人になったものの伝道をやめ,仲間との交友から遠のいている人たちを避けることはしません。」

通常このページを訪問する一般の人は「エホバの証人ではなくなった人」というのは、その宗教を脱会した「元信者」のことを述べていると思うことでしょう。

しかし、ものみの塔は単にエホバの証人の伝道活動に参加しなくなっている「不活発なエホバの証人」のことを記載しています。しかし実際には集会や伝道活動を休むケースはよくあることで、エホバの証人は彼らの事を「エホバの証人ではなくなった人」とはみなしてはいません

では正式にエホバの証人を辞めた「元信者」に対しては実際にはどのような対応をしているのでしょうか?

ものみの塔は彼らに関して一律にヨハネ第二 11の言葉を適用して、「その人にあいさつのことばをかける者は,その邪悪な業にあずかることになると信者たちに勧告しています。(塔85 7/15 30-1  読者からの質問)

あいさつもせずに無視する対象となる人は、正式に脱会した人、何らかの理由で排斥された人(教義に異議を唱えた人も含む)であり、そのような処置は正式にエホバの証人として復帰しない限り、一生涯続きます。

公式サイトの上記ページにはそのような習慣の存在を感じさせるような記述が省かれています。

真実:元エホバの証人との交友をやめないと追放される

もし元信者と交友する人間を見つけたら、どのような処分がなされるのでしょうか?この点で「ものみの塔」には明快な記載があります。

*** 塔81 11/15 25ページ 27節 排斥―それに対する見方 ***

排斥された人との交友をやめないならその人は自ら『その邪悪な業に(それを支持したり行なったりして)あずかる者』となるのであって,会衆から除かれなければ,つまり追放されなければなりません―テトス 1:13。ユダ 22,23。民数 16:26と比較してください。

やはり「よくある質問」の回答にはこのような規則が存在することを感じさせる記述が省かれています。

 

家族の中での「元信者」に対する対応

嘘の記述:家族としてのきずなは変わらない

公式サイトの説明では元信者の家族に対する対応について以下のように説明しています。

エホバの証人ではなくなった人を避けますか」 公式サイトから

「ある人が排斥されたものの,妻や子どもが引き続きエホバの証人である場合はどうでしょうか。宗教的な結びつきは変わりますが,家族としてのきずなは変わりません結婚関係,家族の愛情やかかわりは続きます。」

排斥された家族に対して宗教的な結びつきが変わっても家族としてきずなかかわりは続くと説明しています。これは事実でしょうか?

真実:排斥された家族にはEメールもしない。「元信者」の家族を何十年たっても避け続ける。

ものみの塔は信者に対して次のように述べています。

ものみの塔 13 1/15 12-16ページ
【排斥されたあなたの家族】

「いろいろ口実を設けて,例えばEメールなどによって,排斥された人と交わろうとしてはなりません。(コリ一 5:11)」

Eメールさえも避けるようにして「家族としてのきずなは変わりません」という言葉を真実と言うことができるのでしょうか?

以下のものみの塔では、ある青年を10年以上も家族全員で避け続けていたことを述べています。

塔12 4/15 8-12ページ

排斥された親族と交わってはならない,というエホバの命令を家族が忠節に守るなら,どんな良い結果になるでしょうか。その点を示す一つの経験を取り上げましょう。ある青年は10年以上排斥されていましたが,その間ずっと,両親も4人の兄弟たちも,その青年との「交友をやめ」ていました。・・・排斥された親族と交わってはならない,という神の命令を破りそうになったら,この経験を思い出してください。」

 

 

真の宗教のあるべき姿

オーストラリアのカルト研究家、ラファエル・アロン氏は「ザ・エージ紙」の中で次の点を指摘しています。

「エホバの証人は表面上穏やかなグループである。しかし、彼らは改宗者になる可能性のある人に情報を知らせなくなっている」

https://www.jwstudy.com/docs/newsreview_theage/

エホバの証人に関心を示し始めた人に対して、一面の情報だけを提示するようなやり方は「半面の真実しか含まない言葉を語ることによって,真実を知る権利のある人をだまそうとする」(塔92 12/15 22ページ)ことにはならないでしょうか?

出版物にはこうあります。

*** 塔92 12/15 22ページ つい,うそをついてしまうのはなぜですか ***

うそとは「1. 虚偽の陳述,または行動。特に人をだます意図のあるもの……2. 何であれ,誤った印象を与えるか,与えることを意図したもの」と定義されています。うそをつく目的は,真実に反すると分かっている事柄を他の人に信じ込ませることです。うそや,半面の真実しか含まない言葉を語ることによって,真実を知る権利のある人をだまそうとするのです。

 

 

記事の終わり