学生時代に聴いた時、自分の境遇に重ねて泣きました。
それ以来、ジェームス・ヘットフィールドは私の心の父親です。

特にThe Unforgivenは有名な曲ですが、
YOUTUBEを見ていたら、日本語訳がついたものがあったので紹介したいと思います。
ホワイト、ブラックアルバムの頃の曲なので、とても古いですが、今聴いても元気が出ます。

Dyers eve

The Unforgiven

30代男性、二児の父親です。
管理者様、いつも楽しく読ませて頂いております。
数ヶ月前から、サイト訪問が日課になりました。
論理的に中立な立場から分析されている記事を読み、理解が深まり、感謝しています。
どうか続けてください。助けになっている人が多くいると思います。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

私は、5歳から15歳まで、熱心にエホバの証人教育を受けた者です。
10歳前後の頃には、巡回大会でパントマイムの劇に出たり、中学生の頃には、妹の同級生へものみの塔協会の出版物を用いた研究司会をしていました。

また、2名の長老という立場の方から直接研究を受け、すぐにでもバプテスマを受けるよう何度も勧められましたが、いつも辞退し続けていました。
そして、高校生になった時、私はエホバの証人から離れる決意をしました。

理由は、この聖句でした。
テモテ第一5：8
「当然のことですが，自分に属する人々，ことに自分の家の者に必要な物を備えない人がいるなら，その人は信仰を否認していることになり，信仰のない人より悪いのです。」

私の育った家庭は、母子家庭で私と母と妹の三人家族、貧しい生活を送っていました。
母は、定職に就かず、パートをしつつ、時に補助開拓者として伝道活動をしていました。

私が母と妹を扶養しなければ、信仰のない人より悪くなると、この聖句を自分に当てはめました。
今なら、母になぜこの聖句を自分自身に当てはめないのか、と言えますが、当時は、母は母なりに家族に必要なものを備えているのだろうと、考えていました。

私が低収入で、エホバの証人の活動に主に時間を捧げたなら、妹の将来はどうなるのか、高校進学さえ危ういのではないか、また母が病気や怪我をしたらどうするのか。
私にとって、エホバの証人を続けられるのは、経済的にある程度の余裕のある人だけだという結論に至りました。

高校時代にバイトをし、高校卒業後、母と妹を扶養に入れながら、社会人として生活する中で、今までいかに隔離された社会で育ってきたのかを痛感しました。
そして、誰も真実を教えてくれない、親もろとも洗脳された集団の中に子供がたった一人でいた現実に恐怖を感じました。

今考えると、資本主義社会と貧しさが私をエホバの証人から現実へ救ってくれた、ように感じます。

（上記の自分のエホバの証人時代の経験を一時期ブログに書いていましたが、311の震災後、なぜか無意味に思え、筆を置きました。）

一人の人間として、なぜ「聖書」に自分の命をかける必要があるのか、
最初に親から教えられたのが「コーラン」であったなら、私は日本でイスラム教徒になっただろうか、真剣に考えるようになりました。

そして、「聖書は単なる本」で、自分や家族の命を預けるものではない、というのが、私の今の考え方です。
また、いかなる宗教、宗教組織にも属するつもりもありません。

また、ものみの塔協会は、存続を目的とした営利集団であり、エホバの証人の大多数は、
神に限りなく近いと自称する人間が書いた本を宣伝するボランティアだと思っています。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

ものみの塔協会の誤った聖書の解釈、矛盾した教え、不誠実な内容をいくら指摘しても、洗脳された人の心には、悪魔の罠として捉えられます。
30年以上現役で続けている私の母がそうです。

大人は大人の責任で信仰を続ければいいと、半ば諦めた気持ちです。
自分が天災や不慮の事故で死ぬとき、絶命間際にハルマゲドンで裁きを受けたと思えばいいと思います。

しかし、管理者様が、輸血に関する記事で述べられているように、
子供の命は救ってあげたい。

なんとか出来ないでしょうか。

私がもしも「大ちゃん」のように10歳の時に輸血が必要な怪我をしたなら、確実に輸血を拒否し、同じように命を亡くしたと断言できます。
「母やエホバを悲しませたくない」ので、「自分の意思」で輸血を拒否したはずです。
たまたま、そういう事故に私は遭わなかった、だけです。

父親に捨てられ、母親は私の渡した金を惜しげもなく協会に寄付する、こんな環境で生きた私ですが、エホバの証人を自分の意思で抜ける事が出来ました。
そして、その決断は正しく、その後の人生を無駄に過ごすことなく、後悔せずに済んだ、と私自身喜びを感じています。
それは、成長し、選択する機会があったからこそ出来たことです。

エホバの証人の子供にも、私のように大人として選択するチャンスが必要だと心から思います。

子供が子供の判断で、命を投げ出す事ほど悲しいことはありません。
司法や行政が、それを「自分の意思」「信教の自由」と捉え、事を済ますならば、
結局、エホバの証人の家庭とそこに産まれた子供を差別し、子供の人権を無視しているように感じます。また、そこに私も大人として、責任を感じます。

管理者様がおっしゃるように、カルトという表現に慎重であるべきだと思います。

しかし、日本でもフランス政府のようにエホバの証人をカルトにし、法人格を剥奪するなら、
信者が減り、世界中で数名かの子供の命を救えるのかもしれないと考えます。

また、単純にエホバの証人の子供だけではないと思っています。
例えば、私の妹には三人の子供がいます。妹もすでにエホバの証人ではないのですが、もしかすると、手術で輸血が必要な際、自分の子供に輸血をしないかもしれません。
帝王切開で今後子供を出産する時、輸血を拒否するかもしれません。
頻繁に母親と一緒に行動する妹が、最終的にどのような結論を出すのか、分かりません。
それほどに、幼少期に洗脳された期間が私や妹には、あります。

カルトとしてメディアなどに取り上げられるなら、ものみの塔協会の実態を多くの人が知る事になり、エホバの証人に対して正しい知識を持って、対応できる人が増えるように思います。

子供の為なら、とりあえず、ものみの塔協会の方で、新たな聖書解釈として子供は輸血で汚れる事はないというルールを作ってくれてもいいのです。
教理のつじつまあわせより、先に子供の命を優先させてほしいと思います。

残念ながら、私はどういう活動で、そのような働きかけが出来るのか、全く分かりません。

地域の議員などに声をかけ、知ってもらうのが一番なのでしょうか？

もしかしたら、すでにそういう活動は行われているのかもしれません。

海外ではどのような手順で議会でカルト教団に指定されるに至ったのか、ご存知ならどなたか教えてください。

また、どのようなアプローチが最善だと思われますでしょうか。

長文、失礼しました。

皆様、知恵を貸してください。