ノルウェーの国営放送は最近エホバの証人に関連する問題をニュースとして取り上げました。

Google で記事を検索する

ノルウェーは北ヨーロッパのスカンディナヴィア半島に位置する国。宗教や表現の自由には寛大です。しかしエホバの証人組織の中に見られる人権侵害には厳しい見方を示しています。

エホバの証人の年鑑(2012) 191ページでは 1989年から1992年にかけて排斥された人の扱いについて「新聞,雑誌,ラジオ,テレビで否定的な報道が多くなされた」と述べられています。

今回は証人の組織の中に見られる児童に対する性犯罪の扱いや、子どもへの心理的な虐待の面がクローズアップされています。

 

『宗教の自由は基本的な権利として認められる。我々は信仰生活に踏み込むことはしない。しかし、その習慣がノルウェーの法律に抵触していたり、児童ネグレクトにつながるなら話は別である。これは公共の福祉と警察が気に掛けるものにもなる。ノルウェーの法律よりも上に置かれるような”内部の正義”が占める場はない』

文化庁のゲルハルドセン氏はNRKに語る。

以下は国営放送(NRK)で扱われた特集番組の見出しになります。

 

NRK
エホバの証人

ボーラー氏: 虐待を知った人は、それを防止するための意欲を示さなければならない。

司法委員会のジャン・ボーラー氏は証人たちが一般社会の中の論議に加わり、問題解決のための意欲を示し、沈黙という選択を選ぶべきでないと述べる。

 Photo: Jan Bohler
エホバの証人は子ども向けの本に暴力や殺人の絵を掲載する

石打ち、首絞め、血の海、溺死する人々。これらは証人の子どもたちが見る本の中に含まれる。-専門家は幼い子どもたちを上手に扱う方法として、これらがマインドコントロールのように使われて、虐待になる危険があると指摘する。

 Photo: My Book of Bible Story
ラジンさんはエホバの証人として育った – 彼女はそれが精神的な拷問状態であったと振り返る

幼少期を通してラジン・ビセツ・フォークトさん(23)はエホバの証人として育てられる。彼女はエホバに疑問を感じたり、誕生日を祝いたいと願ったり、化粧をしたり、クリスマスの行事に参加したりするたびにハルマゲドンの滅びを恐れて生活した。

 Photo: Rajn Biseth Vogt (23)
若い女性に性的な問題で問い詰めるのは言語道断であり、人権侵害である – 人権擁護団体アムネスティー

指導者が若い少女にセックスについて質問するということは考えられない。それは人権侵害であるとアムネスティ事務局は性の権利に関する会合で指摘する。

 Photo: Amnesty Norway – Patricia Maria
この種の宗教活動への懸念と批判

過去3年間で、エホバの証人は政府から約4憶円の免除を得ている。政治家はノルウェーの法律により宗教は自由である述べる。しかしそれはたくさんのお金が出ていくことでもある。

 写真:ノルウェー議会の教会委員会の委員長マリアンヌ・オーセン
新種の犯罪に対する弱さ

最近明らかになったエホバの証人に関連する犯罪は、彼らが知識や理解が不足していることを示している。これは新しい性犯罪のための道を開いてしまうことになると宗教の性虐待調査に関連してトールモール・クレイヴンは書き記している。

エホバの証人は、十代の女の子に性的な質問で問い詰める

”オーガズムに達したか?”、”それはアナルセックスをしたということか?”。エホバの証人の指導者は15歳の少女にこれらの質問に答えることを求めた。-
それは精神的な虐待行為であると心理学者は指摘する。

エホバの証人と世

エホバの証人は”この世の専門家”に懐疑的である。それゆえ教会の外の世界に助けを求めることを困難にしている、と宗教心理学者ヘゲ・クリスティン・リングネスは記している。

犯罪データベースは違反を促進するだけ

もしエホバの証人が独自の犯罪データベースを持っているとしたら、それはおかしな話であると弁護士は述べる。この宗教コミュニティは独自の個人データの蓄積を持っていると調査人は指摘する。

 写真: 弁護士 Gunnhild Laerum
証人はキャンディスに26億円を支払うよう命じられる

キャンディス・コンティ(26)は法廷でエホバの証人を訴えたとき、ゴリアテに対面するダビデのようであった。しかし宗教コミュニティによる虐待隠ぺいが行われたという判定が下った。

 Photo: Candace Conti (26)