エホバの証人研究

エホバの証人について真面目に研究するサイト

統治体名言

統治体名言 – K. クライン – 教理の変更

「ある教義についてしばらくの間黙っておいて、それから変更を加えるとあまり目立たない」 – カール・クライン

上記の言葉は、自身が統治体の成員でもあったレイモンド・フランズによる「良心の危機」に記されている。

1914年についての本格的な話し合い(これは1979年11月14日に統治体全員が出席して行なわれた会議である)に先立ち、統治体の執筆委員会では1914年を打ち出し続けて良いものかという話し合いをしていた。この時、少なくともこの年代を「強く出す」必要はないのではないかという意見が出た。この時、確かカール・クラインがこんなことを言った。――時々使うこんな手がある。ある教義についてしばらくの間黙っておいて、それから変更を加えるとあまり目立たない。
良心の危機 p.282

w80.march.1.klein
Watchtower 1980 3/1 English

カール・クラインの言葉は口頭で語られたものであるが、その後の統治体の教義変更の方法を見ると、このやり方が組織の基本的な指針であるように思える。

「1914年の世代」から「1914年の重なる世代」に教義が推移してゆく際も、協会の見解変更の発表の仕方は不明瞭なものであった。マタイ24章45節の「忠実で思慮深い奴隷」に関する大幅な教義変更の際も、前後の聖句との関連などに目が向かないように巧みに、かつ意図的に要領を得ない仕方で分散して記事を出していた。

このような面を見ると、統治体の関心事は人々をまっすぐ聖書の正しい理解に導くということに向いていないように思える。彼らは自分たちの権威を損なわないこと、そして「エホバの証人の組織」に人々を引き留めることに関心があるのであって、そもそも真理とは何かという面は二の次なのであろう。

記事の終わり

4 コメント

  1. アバター

    ささらほーさら

    ああ、これこれ、この言葉でした。
    カレブさん、よく資料がポンポンと出てきますね。

    今回の「1900年間、油注がれた者はいなかった」も、50年前、いえ10年前に耳にしていたら多くのJWには抵抗があったかも知れませんね。でも、もういいかげん王国生誕100周年を過ぎ、大会会場と言えば高齢者ばかり….何か新たな希望….。「ああそうか、この約100年の間に徐々に集められて来たなら、今天的級が増えていてもおかしくないし、もう少しの辛抱だな」な~んて思えちゃうんだから不思議ですね。

    • アバター

      JWSTUDY

      そうなんですね。塔00 1/15 13ページ 18節 では
      「終わりが近い」ことを示す「有力な証拠」として油そそがれた人々の数の減少を指摘しているのが皮肉な感じですよね。

      もう教理が行き詰ってる感じします。

  2. アバター

    むー

    叔父のフレデリックは確か第四代会長でしたっけ?
    僕も「良心の危機」は読みましたよ

    jwの親父にこの本渡したら、破り捨てられましたけどw(図書館から借りてきたのに(´_`。))

    • アバター

      JWSTUDY

      むーさん お父さんの「良心の危機」の破り捨て事件はすごい話ですね。
      図書館の本ですよね。ちょっとびっくりです。
      むーさんも「両親の危機」という題名で本を書けそうなネタをもっていそうですね。
      コメントありがとうございます。

コメントを残す