エホバの証人研究

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エホバの証人キリスト教 比較表

日本のエホバの証人と主流キリスト教との比較表

カトリック プロテスタント エホバの証人
日本の信者数 448,440人
(カトリック教会現勢 2010年版 *1)
511,500人
(クリスチャン新聞2011年推定 *2)
218,057人
(2012年年鑑 *3)
教会数 1,000
(教会)
8,000
(教会)
3,118
(名称は王国会館)
管理職 司祭(神父)、助祭 など 牧師、副牧師 など 長老、奉仕の僕 など
三位一体
(父と子と聖霊は神)
三位一体
(父と子と聖霊は神)
父(エホバ)のみ全能の神
子(イエス)は最初に創られた被造物
聖霊は非人格的な神の活動力
地獄 肯定 肯定 否定
(地獄に相当する言葉は復活の希望のない永遠の死を意味すると理解)
煉獄 肯定
(罪ある者が救済を受ける場所)
否定 否定
天国 肯定 肯定 肯定
(ただし14万4千人のみに限定
地上の楽園 否定 否定 肯定
(天国*に行かない信者が永遠に生きる場所。そして過去に死んだ人が復活する場所)

*日本のエホバの証人は”天国”ではなく”天”と表現する
進化論 肯定的 否定的(地域や教会により差がある) 否定的
聖母マリア 神の母として崇められる 否定 否定
使用聖書 新共同訳
旧約聖書続編つき
新改訳、新共同訳
旧約聖書続編(外典)は除く
新世界訳

*1 カトリック教会現勢 2010年版 http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/dogma/index.htm
*2 クリスチャン新聞2011年推定 http://jpnews.org/pc/modules/xfsection/article.php?articleid=1957
*3 2012年エホバの証人の年鑑 http://download.jw.org/files/media_books/yb12_J.pdf

日本での増加

エホバの証人は戦後から1980年代まで毎年7%ほどの成長率で増加しました。増加は1990年代半ばまで続きましたが、1990年代後半から現在までは、ほぼ横ばいあるいは減少傾向が見られます。エホバの証人は人口580人あたり1人の割合でほぼ増加はストップしています。近年カトリックおよびプロテスタント教会は大きな増減はありません。地域的にはカトリックは九州長崎県など特に人口の多い場所があります。プロテスタントとエホバの証人は地域的には同じような分布傾向にあります。たとえば東北地方はどちらも人口比率ではクリスチャン人口が少ないなどです。

聖書解釈の違い

教理面ではエホバの証人だけが三位一体や地獄(及び魂の不滅)を否定しています。しかし例えば煉獄、聖母マリアなどカトリックだけがプロテスタント及びエホバの証人と異なっている場合もあります。それはカトリックの歴史のなかで正式な教理として受け入れられたものの、聖書正典の中には直接的な教えが含まれていないからです。プロテスタントとエホバの証人は「聖書のみ」というスタンスに関しては同じだと言えます。*1

*1 プロテスタント側はエホバの証人は「聖書のみ」というスタンスではないと判断するかもしれません。しかし聖書の解釈は異なっていても、教理は「聖書のみ」を土台とするというスタンスでは同じではないかと思います。

社会的な問題

エホバの証人を他と異ならせる最大の要因は、その独特な聖書解釈と行動にあります。以下に例をとりあげます。

  • 輸血の拒否
  • クリスマス、誕生日の否定
  • 柔道・剣道の拒否
  • 強い終末思想(1914年以降「終わりの日」に入っており、間もなく世の滅びが到来する)
  • 戸別伝道の管理(毎月の報告が義務付けられている)
  • 他宗教への強い忌避

これに加えて、エホバの証人は元信者を「背教者」と呼び完全忌避することや、「神の側につくか、悪魔の側につくか」という思想があり、様々な人間関係において問題を生じさせる傾向があります。