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統治体名言

統治体名言 – ガイ・ピアース

この計画が大患難によって中断されたら本当に素晴らしいことです

2011年の年次総会で,ものみの塔協会は世界本部をニューヨーク州ウォーウィックに移転する計画で用地開発計画を進めていると発表しました。大規模な移転で完了するまでにそれなりの年月がかかります。統治体は「大患難が迫っている」ということをずっと強調してきましたが,今回の大規模な移転は統治体がまだ大患難が当分は来ないと考えていることを示すのでしょうか?統治体の成員のガイ・ピアースは年次総会に出席した聴衆に次のように語ります。

ものみの塔 2012年 8/15 16–19ページ

「統治体は,大患難が迫っているとの見方を変えたのでしょうか」とピアース兄弟は聴衆に問いかけ,こう述べました。「いいえ,そのようなことはありません。もしこの計画が大患難によって中断されたなら,それは本当に,そうです,本当に素晴らしいことです」。

 

ガイ・ピアースが述べた「大患難」が何を意味するのかは協会がエホバの証人の子どもたちのために用意した聖書研究用の教材から知ることができます。

エホバの証人の子ども向け教材 偉大な教え手から学ぶ 243ページから

ガイ・ピアースは,世界人口の99.9%の人類を虐殺する大患難がすぐにでも到来し,エホバの証人の世界本部を移転する計画が中断することになれば「本当に素晴らしい」ことであると述べました。

しかしガイ・ピアースが語った点は協会の初代会長の C.T.ラッセルが考えていた点からはかけ離れています。

シオンのものみの塔1879年7月号
我々はこう考えます。もしキリストの再来が矯正期間の終わりで、かつ後戻りできない滅びを人類の100人中99人の人にもたらすようなものであれば、それはどう考えても望ましいものではなく、まして我々がふさわしい精神で「主イエスよ、すぐに来てください」などと祈れるものではありません

ふれ告げる 5章 45ページ
「我々は,アドベンティスト派の間違いをはなはだ残念に思った。彼らは,肉体を着けたキリストを期待し,アドベンティスト派以外の世界とその中にあるものすべてが燃え尽きてしまうと教えていた」。

(ものみの塔の初期には,信者は1914年までに Rapture(携挙)によって天に取り去られるが,地上は王国による祝福された支配の恩恵に浴すると考えられていた)

ガイ・ピアースが大患難が今にでも来たら素晴らしいことだと述べたとき,彼が日常生活の中で出会う善良な人々や,罪のない子供たちの死について少しでも頭の中に浮かんでいるのかどうかは定かではありません。 レイモンド・フランズは組織の中に,現実の世界から思考が切り離された「概念のとりこ」の状態があると述べています。

おかしな点や、不公正なことや、教義上の疑問点などには気がつく。おかしな理屈や、どうもクリスチャン的とは言えない考え方にも気がつく。ところが、これらすべてが一体何を意味するのか、結局のところどういうことなのか、となると見えなくなる。部分は見えても全体が見えないのである。こういう人がかなり責任のある地位にいたりする。

良心の危機 435ページ

レイモンド・フランズは 「概念のとりこ」になっている人が責任のある立場の人の中に多くいるということを指摘しています。彼自身も,組織の中心にいたときは概念のとりこになっていたことを認めています。

組織の責任ある立場の人たちの多くが「概念のとりこ」になっているという点はものみの塔の記事や大会での講話などにも表れています。以下はものみの塔本部の執筆部門のシロ・アウリシノ(Ciro Aulicino)が大患難とその後の楽園について話をしたときの講演の一部です。

この講演の中では,エホバの証人が大患難の際に,無実の子どもたちも含めて人類の99.9%の人々が殺されていくのを見て「連続殺人鬼が処刑される」時と同じような気持ちになると述べられています。

 

 

記事の終わり

 

 

2 コメント

  1. アバター

    ガイ

    大患難はハルマゲドンのことではないですよ。
    大患難とはエホバの証人が迫害されるときのことです。
    聖書の預言通り、エホバ神の定めによって
    自分たちが迫害されることが「素晴らしい」
    と言ったのです。

    ちなみに、私も含めてこの総会に出席していた
    皆さんは、その前後の文脈を聞いていますから、
    正しく理解できていますよ。

    あと、最新の理解から応えるなら、(最新でもないな)
    世界人口の99.9%の人類を虐殺すると聖書のどこに書かれて
    いますか?聖書には悔い改めない邪悪な者や、エホバを認めて
    いながらも反抗する人のみが滅ぼされることは予告されています。
    その時に、誰が救われるかは私たちにはわかりません。
    なので、今一生懸命宣教を行っているのです。
    ただ、はっきり言えるのは心の邪悪な者のみが滅ぼされます。
    それは当然でしょう。

    私はエホバの証人ですが、何事も「理性的」に「フラット」
    にとらえるのがいいですよ。
    文脈とか考え方の細かい部分にとらわれるのは、
    政治家も、JWも、背教者もあまりかわりありませんから。笑。

    でも、実際、聖書の通りに世の中が推移していって、ハルマゲドン
    が来たときに、あなたたちのような人達がどんな記事をかくのか、
    とても楽しみです。

    • アバター

      カレブ

      コメントありがとうございます。

      >自分たちが迫害されることが「素晴らしい」
      >と言ったのです。
      >ちなみに、私も含めてこの総会に出席していた
      >皆さんは、その前後の文脈を聞いていますから、
      >正しく理解できていますよ。

      何が誤解されているように思います。
      塔12 8/15 16–19ページに書かれている以外の文脈があるのでしょうか?

      自分たちが迫害されることが「素晴らしい」という意味であれば
      わたしが考えている以上のものです。

      >あと、最新の理解から応えるなら、(最新でもないな)
      >世界人口の99.9%の人類を虐殺すると聖書のどこに書かれて
      >いますか?

      聖書には書かれていませんが ものみの塔には
      バプテスマを受けたエホバの証人だけが生き残ると書かれています。

      ものみの塔が一般の人に向けて
      「自分たちだけが救われるとは信じていません」
      と述べるのは一種のトリックです。
      http://www.jwstudy.com/docs/belief_harmagedon/

      >でも、実際、聖書の通りに世の中が推移していって、ハルマゲドン
      >が来たときに、あなたたちのような人達がどんな記事をかくのか、
      >とても楽しみです。

      あなたは若い方でしょうか?
      期待しているハルマゲドンを生涯中に見ることはできないと
      思いますが いつも記事を楽しみにしてくださりありがとうございます。
      これからも理性的にフラットに考える思考で探求を続けてください。

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