自然界には人を不快にさせるような形状や性質をもった植物が存在します。その中にはトゲの生えた植物や有毒性の植物などがあります。聖書の中ではトゲを持つ植物である「いばら や あざみ」が最初の人間アダムが神の命令に従わずに「食べてはならない」木から実をとって食べたために罰として与えられたのだと説明されています。以下の通りです。

(創世記 3:17‐19) …また,アダムに対してこう言われた。「あなたが妻の声に従い,わたしが命じて,『それから食べてはならない』と言っておいたその木から食べるようになったため,地面はあなたのゆえにのろわれた。あなたは,命の日のかぎり,その産物を苦痛のうちに食べるであろう。18 そして,それはいばらとあざみをあなたのために生えさせ,あなたは野の草木を食べなければならない。19 あなたは顔に汗してパンを食べ,ついには地面に帰る。あなたはそこから取られたからである。あなたは塵だから塵に帰る…

 

ではアダムが創造されたとされる年、今から6千年ほど前に植物の生態に大きな変化は起きたというのは本当でしょうか?以下は米国「Florissant Fossil Beds National Monument」のサイトで見ることができる始新世の地層(3千4百万年前)から発見された化石です。

写真:国立公園サービス(C)NPS

この化石からわかるように人類が誕生するよりもずっと前の地層からトゲのあるバラ科の植物の化石が発見されます。アダムの罪のせいで植物の生態が変化した証拠は一切見つかりません。

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